「ワンダーウーマン1984」ネタバレ感想/マジでダイアナとスティーブ幸せになってくれ

記事タイトルがあまりにも生々しい叫びになってますがタイトルだけでネタバレにならないようにするのが難しくて、悩んだ結果これになったんです。すいません。

観てきましたよワンダーウーマン1984!!すごくよかった!!

何がよかったか書こうとするとネタバレになるので以下ネタバレを気にしない感想記事です。

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【はじめに】

今回も鑑賞済みの方向けに書くのであらすじとかキャストとかは省略します。

必要なリンクだけ貼っておきますね。

youtu.be

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

以下はネタバレを含みます。

 

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今回、予告編見たときスティーブが出ると知って

「スティーブの顔してスティーブの声で喋るけど実は偽物でダイアナが傷つく」

とかいう展開だったらDCEU一生許さねえと覚悟してたんですが、そんなことはない美しい物語だった…

 

また雑多な箇条書き感想ですが一応ざっくりポイントごとに分けますね。

☆途中にハリー・ポッター原作5巻のネタバレが出るので気を付けてください

 

クリステン・ウィグ

・出るの忘れててしょっぱなのクレジットにクリステンの名前見つけてから「うっひょーー!絶対ヴィランじゃん!!」ってテンション上がった

・相変わらずイモい女を演じるのがうますぎる 見てて親近感1000%になる ヒール履き慣れてない足の動きがうますぎる

・願いを叶えてから鬼高厚底ピンヒールをすんなり履いてミニのドレス着て出てくる姿に「すみませんそうでしたあなたはクリステン・ウィグ様でした」とひれ伏した

・ギャップすげえ~~~

・冒頭ではピンヒール履けない女性にしか見えないのに、あの瞬間から「そういえば中の人は大スターでしたわ…」ってやっと思い出せる感じよ いや本当にお見事…

・細かいけどオフィスでマックスといい感じになっちゃった出来事をダイアナに「それはまた今度話すわね」っていう時のちょっとデレデレした笑みがめちゃくちゃリアルで笑った

ゴーストバスターズでケヴィンに鼻の下伸ばしてたのと同じ系譜

 

・つよつよヴィランになってからのメイクも表情も最高でしたわね

・みんな言ってるけどダイアナとの百合がすんばらしすぎるんだよな 絶対あれ恋じゃんね…

・あなたになりたいは恋だよ 百合だよ みんなクソデカ感情百合をWW84で体感しよう

・ラスト、チーターの見た目から戻ってたのは、彼女も願いを手放すことができたのかなあ

・幸せになってほしいな…

 

【マックス】

ペドロ・パスカルだって気付かずに見てましたすいませんでした

・こいつ殺すしかないのかなあと思ってたんだけどラスト殺さずに済んで、息子とも和解できてよかった

・「お父さんに愛してほしいと願う必要はない、おまえを愛してる。いつか誇れる父になってお前に愛してもらえるように」

・ここまでの言葉を言えるヴィラン父親がMCUにもいればなあ

・なあサノス?聞いてるか?エゴは聞いてなくていいよ一生宇宙の藻屑になってて

 

・レビュー見てたら、コミックではもともとヒーローとして登場したキャラクターだったんだね!

・最後に彼は「世界を救って」、息子の「パパ僕はここだよ、帰ってきて」という願いを自力で叶えたわけだから、ヒーロー側になれたのか…

・ちゃんとまっとうに生き直してくれるといいね。まあまあなことやらかしてるので作中ですげえ天罰下るのではと思っていたのだけど優しいラストでよかった

・全体的に優しい話だよね、WW84

 

【スティーブ】

・あのさあ…………どうせ泣かされるとは思ってたけど、こんなにベロベロに泣かされるのさあ…………

・とにかくスティーブがかわいい!!!!!

・かわいい 本当にかわいい ずっとスティーブの萌えキャラが炸裂していた

・前作でアメリカの文化に驚いてたダイアナと彼女を観光案内するスティーブが、今作では逆転してるのもかわいくてよかった

・宇宙博物館?に来て楽しそうに見回してるスティーブをにこにこ見つめてるダイアナさんがハンサムすぎて「けっこんして……(スティーブと……)」になった

・前作でもとにかくスティーブが理想の彼氏すぎて「ムリ!!!!」ってなってたんですけど今作も最高の彼氏でしたね

・前作はダイアナに何聞かれても「えっとそれはね…」って説明してくれるのがスナドリネコさんみがあって好きだったんですよ
※補足:私は結婚したい人ランキングNo.1にスナドリネコさんを挙げる女です
※詳しくはぼのぼのを読んでくれ 今すぐに

・ファッションショーもかわいかった ウエストポーチから離れろ(離れなかった)

・顔面がクリス・パインなのもやめてほしかったな…顔がめちゃくちゃかわいいんだよ…ダイアナに最初に自分の正体をわかってもらうとことか本当にキュート

 

・前作であれほど過酷な環境でたったあれだけの短い期間しか一緒にいられなかったふたりが、
おんなじフトンで朝を迎えて「ここは最高の場所だ」って笑い合うの最高にハッピーで涙ぐんだし

・それで一日おうちで二人きりでいたっていいはずなのに「あの石のことを調べなきゃ」「それもそうだ、すぐ行こう」って言っちゃうのが二人らしい

 

・とか言ってたらさーーーーー結局二人が一緒にいられた時間今回も短いじゃん!!!!!!!(キレ泣き)

・そりゃそうだよね、そうじゃなきゃBvSでダイアナがあんな悲しそうなわけないもんね、二人は結局別離の運命から逃れられないんだね…

・じゃねえーーーーーよ今すぐ私の所にドリームストーン持ってこいや!!!!!

・俺のターン!ドロー!サノスを犠牲にダイアナとスティーブのラブラブ新婚生活60年分召喚!!!!!!!

 

【死んじゃった人のこと】

・今回いろいろ素晴らしかったけど一番すごいなと思ったのが、ダイアナとスティーブの二度目のお別れのシーンでね…

・スティーブが突然「君は世界を救わなきゃ」って言い出すだけで、ああこの人お別れしようって言ってるんだって分かるのがちゃんと前作のリフレインにもなってるし、とにかくあの一連のシーンが完璧すぎる

・「あなた以外を愛するなんて考えられない」「それはいけないよ。世界はこんなにとっても素晴らしいんだから」

・「さようならなんて言えない」「言わなくていい。もうお別れは言ったじゃないか」

・一言一言が美しい台詞すぎるし、他の誰かが言ったらきれいごとになりそうな言葉も、クリス・パインのまっすぐな瞳で言われると本当にその通りだなと思えるのがすごい
・「もうお別れは言ったじゃないか」のとこ、原語では「僕はもういってしまったんだから」みたいな、goneって言葉を使ってた気がするんだけど、この辺あまりのことにガチ泣きしすぎて全然記憶が定かでない

・書いてて涙出てきた…スティーブ…

・前作でもスティーブが一人で声出して笑いながら空に向かってくとこでガチ泣きしてたので本当に私このキャラだめ、無理

・今すぐダイアナとスティーブのほのぼの4コマ持ってきて……

 

・本題に入ろう。

・すごいなと思ったのが、ダイアナとスティーブが別れのキスをしてダイアナが走り出すとこで

・そこからカメラちょっと長回しなんだよね

・ダイアナが柱の陰から出てきて、もうスティーブは映らない。
ティーブの声だけが「君を愛してるよ、ずっと」って聞こえてきて、もうダイアナは振り返らないし、
「願いを取り消す」って口にすれば力が元に戻って誰よりも早く走れるようになる

・あの「柱の陰」の使い方が本当ーーーーにすごいなと思って!!!

 

・前にこの系統の描写ですごいなと思ったのが、ハリポタ5巻でシリウスが退場するシーンで、ベールの向こうに倒れたシリウスはもう二度と戻ってこないっていうやつ

・これ、どちらも
「陰に隠れてしまった」
「今すぐもう一度その陰を覗き込めば、その人は生きてそこにいるかもしれない」
っていう描き方で…

・これが本当によく「身近な人が死んでしまった」ときの気持ちを表してるなあと感嘆したのだ…

・まあ後になって書いてるから感嘆したとか言ってるけど、スティーブのこのシーンでベッショベショに泣いてましたんで、見てる最中はマジでそれどころではなかったんですけど

 

・今すぐ戻って縁に手をかけて「大丈夫?」って覗き込めば、その人はまだそこにいて「ごめんごめん、大丈夫だよ」って笑ってくれる気がするのに、
現実にはもう二度とその人に会うことはないし、二度と話すこともない

・その人が陰に隠れる前には二度と戻れない

・「願いを取り消す」ってダイアナが言ったときに、借り物の他人の身体からスティーブの魂が消える描写もないし、スティーブがさよならって言ったりもしない

・柱の陰から聞こえた声をダイアナが聞いて、そのまま走りだすシーンはワンショットになってて、
ティーブを再び喪うダイアナの感情がリアルタイムで描かれるのが本当にお見事だった…

・個人的に、最後に見た姿が「玄関を出て右に去っていく姿」だった人がいて、その体験もあってなんか無性に泣けたのでした

・「その陰を覗き込めばもう一度会えるような気がするのに、もう二度と会えない」の描写ってほかにもありそうなんだけど、これ発祥はどこなんだろうね?
日本語にも「お隠れになる」って表現あるけど

・映画とかドラマとか、生身の人間が演じる芝居文化においては舞台の「舞台袖に隠れてしまう」っていう表現方法が大元になってるのかなとか考えるんだけど、誰かくわしい人いたら教えてください。気になる~

 

そんなこんなで結論「ベッショベショに泣いた」が私の感想総まとめなんですけど、この閉塞的な2020年に希望をもらえるストーリーとテーマと見せ方で、個人的にとっても好きでした。
新型コロナの影響で映画公開にかつてない障壁があったんだろうけど、公開に踏み切ってくれてありがとう…