巷で評判の「羅小黒戦記」をやっと観てきました。
確かにすごく面白い!何よりかわいい、アクションがいい、かわいい、かわいい…。絵がきれい…。
そして巷の評判を見ていて危険は感じ取っていたんですが、
案の定私もムゲンさまにあっさり落ちたので、まあその記念のための記事みたいなものです。
人が狂っていく様を面白く鑑賞してください。
※日本版公式サイトにならって全員カタカナで表記するね。
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【はじめに】
今回も鑑賞済みの方向けに書くのであらすじとかキャストとかは省略します。
必要なリンクだけ貼っておきますね。
以下はネタバレを含みます。
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【最初に、マジで怖かったこと】
羅小黒戦記、知り合いとかツイッターとかで散々高評価のレビューは目にしてたんですけど…
観た人が「怖くないよ!面白いしあったかい気持ちになれる!」って言ったりとか、ほんわかした感じのファンアートとかよく出回ってたから完全に油断してて、
「なんか可愛い絵柄の男の子が大自然の中でいっぱい冒険する話なのかな~」
くらいに思ってたんですよ。予告編も見てなかったし。
そしたらすごいバトルアクションものだったじゃん…?
手に汗握るし、鑑賞中どんどんムゲン様を好きになっていってしまったので
「これで最後ムゲン様死んだらどうしよう」
「みんな嘘つき!!って一生恨む…」
と怯えていました(冤罪)。
よかった…ムゲン様最後まで生き残ってたし最初から最後まで鬼クソ強かった
私は鬼クソ強いキャラが大好きです
【シャオヘイがかわいい】
・シャオヘイちゃんねこ姿がかわいすぎて冒頭から
「こっこんなかんわいいいきもの(?)になんてことすんじゃい!!!!オラッ全員横に並べ私が片っ端から殴ったる!!!!」
とキレていた
・いきものじゃなくて妖精なの!?
・動きがふにふにしててかわいい~~~ ずっとデレデレして見ちゃった
・声が世界一可愛いと思ったら花澤香菜さまだった
どうりで…守りたいこの声…私にとっては大逆転裁判のスサトさんです
・冒頭シャオヘイちゃんをいじめる人間3人組怖えーーよ
・と思ってたんだけど、後半の電車シーン見て
「あれ操られてたんだ、えっじゃあ最初から仕組まれた出会いだったんだ」
って理解する瞬間がウエエーーーってなった
・シャオヘイも電車の中で「あれも操られた人たちだったんだ」って分かったのかなあ…
・シャオヘイちゃんにいつもくっついてたちびシャオヘイちゃんみたいな子は結局何だったんだろう?
・あの子がシャオヘイちゃんのもう一つの領界だったってこと…?
シャオヘイちゃんが覚醒してフーシーの領界に突然現れるときあの子と入れ替わったみたいだったよね 違うか?
【ムゲンさまが敵?味方?】
・フーシーのことすごくいい人だなあ~と思って見てて、
でもネットで見かけたファンアートでムゲンさまは主人公の味方っぽかったよな…?という半端な知識もあったため、
序盤からフーシー陣営とムゲンさまがめちゃくちゃ派手にドンパチ喧嘩するのを見て「???」ってすごい混乱した
・ムゲンさま悪い人なの??え??私が見たファンアートは集団幻覚??
・それともこのあとより強大な敵が現れて共闘するの??
・と混乱しながら見ていたので、ストーリーが展開していくと「そ、そういうことかー!!」って分かって楽しかった
・気持ちよく騙される視聴者
【ムゲンさまにメロメロになる私】
・ムゲンさま声がめっちゃやさし~~ と思ったら天下の宮野真守大先生だった
・ママだよ(ファンタスティック・ビーストの幻聴)
・原付かなんかに乗っててヘイねーちゃん!って後ろから声かけられるシーンも私の萌えツボを的確についてきてましたね…
私本当に長髪の美形の男キャラ好きだよな…
・ムゲンさまがお料理下手だというところもファンアートで受動喫煙してたんですけど、方向音痴もおさえてくるとは本当にかわいいですね
・「ここはどこの省ですか」
「密航者か!」
「いえ道に迷ったんです」
「そんな迷子がいるか!通報してやる!」
「密航者です(ナイフをつきつけながら)」
のとこも笑った 話が早くて助かる
・この辺もそうだけどムゲンさまのしらーーっとした表情が好き
・途中まで現代が舞台だって分かってなかったから陸地のレストランで「スマホでも支払えますよ」って言われてムゲンさまがスマホ取り出したときえらいびっくりした
・ムゲンさまスマホ持ってんの!!!!アプリ何入れてる?てかLINEやってる?
・100万回言われてるだろうなと思って調べたら本当に言われてたけど、ムゲンさまの冨岡義勇みすごくない…?
・あとスナドリネコさんみもある これは多分私しか言ってないけど
・ミステリアスで人付き合い下手愛想ゼロの戦闘力バカ強マンが、優しさを表明しないまま他者を守ろうとしているってやつですね。私のフェチなんだろうな…
【vsフーシー 最終戦】
・ムゲンさまいつも冷静でぼけーーとした顔してるのに、
フーシーがいよいよ領界広げだしたときにものすごく怒って声を張り上げるところがよかった
・逆にあんなに表情豊かだったシャオヘイが、フーシーに拘束されて「おまえの能力が必要なんだ」って言われて力を奪われるとき、
ぽかんとしてもう何の表情も浮かべられないのが切ない…
・フーシーの領界に飛び込んでバトルするムゲンさま、そりゃこの展開なら当然中に入って戦うだろうけどあまりにも無謀過ぎない!?だって主の思いのままなんでしょ?!操り人形にもできちゃうんでしょ!!?と気が気じゃなかったんだけど
・フーシー相手に容赦ない連撃を食らわせることで
「攻撃の波が凄まじすぎて防御したり操ったりなんだりする前に頭と体が追いつかない」
という状態に追い込んでいて、クソ強チートキャラのゴリ押しバトルスタイルに大興奮でした。これだよこれこれ!!!!
・火力強いキャラが持てる力総ぶっこみして相手が押し負けるまで続ける これですよ 最高に気持ちよかった…
・それでもやっぱり主には勝てない、というところでシャオヘイが覚醒して駆けつけてくれる…!
・「ここはおまえの領界だ、大丈夫、私もいる」
この台詞の頼もしさったらなくない…?
・でもこの台詞がすげえフラグっぽく聞こえて、ここから私の
「おいおいおい本当に大丈夫なんだろうなこの作品、終盤でムゲン師匠死んだら私泣いて劇場で暴れまわってやるからな」
という恐怖が色濃くなっていったのだった
・空中戦の表現もよかった、地面に叩きつけるための第二撃第三撃が容赦なく加わってく勢い…
・あとこの辺の街の描き方とか、他もそうだけど「大陸文化だな…」と思った。とにかく土地がでけえ 果てしなく大地が続いている
・叩き落とされそうになりながらシャオヘイをがばっと胸に抱いて自分が下側になるムゲンさま、
あのシチュエーションにおける大人として保護者として当然の動作なんだけど本当にかっこよかった…
・地上に着いて、シャオヘイちゃんとムゲンさまが二人並んでフーシーの猛攻を食い止めるところが「師弟~~!!」って感じ出ててよかった
【フーシーの行く末】
・私とにかく冒頭で述べたように「ムゲンさま死なないですよね生存してくれますよねお願いですよマジで」という怯えに気を取られていたので、
フーシーがこうなるって予想できてなくて
・悲しくて泣いてしまった。フーシーの「もう十分考えたよ」「だからもうここを離れない」の台詞があんまりにも切ない…
・劇場で隣に座っていたお嬢さんもここで泣いてた。フーシー…
・木の中に消えていくフーシーと、勢いよく伸びてあっという間に大きな樹になっていく描写がすごく悲しくて好きだった
・大きな大きな木になってフーシーはもうここを離れないでいられるけど、フーシーとはもう誰もお話できない。このシーンの表現を見れただけでも映画館来た甲斐があった
【ラストシーン、あまりにも良い】
・そんで最後さあ…最後さあ ねえ
・シャオヘイがはしゃぎながら館の入口へ歩いていくのを「よかったな」って顔で観るムゲンさまがさあ…
・この橋の造形が、二つの世界の境界って感じでさあ、千と千尋とかにも出てくるけど…
・ムゲンさまが立ち止まってこっち来ないのを見た時のシャオヘイちゃんのお顔が…
・もう二度と会えないのかな?と思ったら「ときどき様子を見に来るよ」ってムゲンさまが言ってて、多少ほっとはしたんだけど、シャオヘイちゃんはそんなわけにはいかねーのよな…
・てっきりいっしょに暮らせるんだと思ってたんだよな、そうだよな…
・そんで背を向けて橋を戻って行ってしまうムゲンさまのぽつんとした後ろ姿がね
・あんなにシャオヘイちゃんが離せ離せって言ったとき離さなかったのに、シャオヘイちゃんがちゃんと安全に暮らせるところに辿り着いたら「目的は果たした、よかったよかった」って去っていくムゲンさま…
・好き……………
・これ書いてて気付いたけどムゲンさま私のヤベーツボついてるんだよな。大切な仲間や身内に対してものすごく献身的なくせに、その相手から離れるのは音速より速いキャラ
・シャオヘイちゃんのここの表現が圧巻でしたね…
・今までのことを思い出して「あっ」て顔するの、
「あっ僕はこの人のこと大好きになってたんだ」って初めてわかる顔なのね…
・初めてここで分かって、でももうお別れが決まってから気付いちゃったから、悲しくて泣いちゃうのね
・ちっちゃい子特有の感情の動き方が顔に出てるのがもうハチャメチャにかわいい………
・ムゲンさまがずっとシャオヘイの幸せを思って、多少強引にでも館まで連れてきてくれたんだ、ってことも分かって、
ここまでしてくれたんだから館にいるべきなのかもしれない、っていう逡巡もあって
・それでも「師匠と一緒にいてもいいですか」って泣きながら言うの本当に切なくてあったけえな……
・びっくりして振り返る(びっくりすな)(ここまでしたらそりゃ懐くわ察しろ)ムゲンさま、「もちろん」の返事が優しすぎます…
・ムゲンさまが背を向けて去っていくところで、
「ああこれもののけ姫にも通じるラストなのかなあ、別世界に生まれ育った二人はやっぱり一緒にはいられない、離れて暮らすけどまた会いに来るからね、共に生きようって…」
と思って、幸せだけどやっぱり切ないなあと思ってたんです
・もののけ姫のあのラストすげーーー大好きなので、あれは一つの最高峰だと思ってるんですけど
・でも本作は、「一緒にいてもいいですか」「もちろん」で師弟が抱き合ってエンドって…
・そんなハピハピハッピ~~~エンドある!!!????(ここでハッピーエンド大好き人間勝利の雄叫び)
・最近悲しい話辛い話、あったかいけど切ないほろ苦さもある話などなどを摂取していることが多かったので、
まさかこんなドドドドハッピーエンド浴びれると思ってなくて泣いちゃったよ
・ハッピーエンド大好きオタク大勝利で~~~~す!!!!!
・「居場所がほしいんじゃなかったのか?」の問いに泣きながらかぶりをふる、という描写もよかった…
・「ずっとずっと欲しがっていたはずのものを『いらない』と言う」は、ディズニーや他の作品にもよく出てくるけど、他者への親愛の表明における美しい文脈のひとつですね…
・この場合、シャオヘイの欲しかった「居場所」は、自分を大事に思ってくれる優しいムゲン師匠の隣だったのだということだけど
・あと、「二人でまた旅に出る」というのも私の中の最強ハッピーエンディングの型の一つですね。魔法陣グルグルアニメ一期のせいです。
以上でした。最後なんかハッピーエンド大好きオタクの命の雄叫びになってましたけど。
ムゲンさま死ぬんじゃないかとか、
かわいい絵柄なのに最後メリバが待ち受けていたらどうしようとか杞憂を抱いたおかげで、
マジでこんなハッピーエンド食らわされると思ってなかったので衝撃がでかかったです。
いろいろあった2020年だけど、こんなに優しくて幸せなラストシーンを迎える映画が暮れに観れてよかったな。
まさに今私が求めていたものでした。
またあのラストシーンのためにもう一回観たいな~。