「続・ポルノグラフィティ」が歌う約束の正体 LINE CUBE SHIBUYA公演感想 2021/9/25

新始動したポルノグラフィティの17回目となる全国ツアー「続・ポルノグラフィティ」、行った?または、配信見た?

私は公式ファンクラブ「love up!」の一次先行に
「ホールツアーだし、これは一般まで粘らないとな…」
と思いながら欲望に任せて応募した結果、

初日(東京渋谷公演)最終日(東京有明公演)を一発で引き当てるという奇跡に恵まれました。

今年の運これで使い果たしたかと思った。

運を使い果たしたとしても、絶対に健康でい続けねば!!と念じ、
幸運なことにその2日間に参戦してきました。

初日に参戦した当時の反応がこれ。

そのあまりの衝撃に16000字のライブレポートを書いたので、
ここに記録として残しておこうと思います。


今読むと
「いやその曲日替わりだから!!」
とか突っ込みたい部分がいろいろあるのですが、
初日ならではの感想だと思っていただければ…。

 

-------ここから当時の感想--------

 

こんな緻密で正確で、セトリもそれ以外も全てが一本のメッセージになってるライブ、初めて見たかもしれない。

びっくりしすぎてレポートが16000字になってしまったので、
★まとめ★に結論だけ書きました。

「もうマジでこのセットリストについて延々語ってる文章が読みたい」
ポルノグラフィティの強さに撃ち抜かれたオタクの悲鳴を楽しみたい」

という方はその後の文書もどうぞ。
オタクが推しに悲鳴あげてるの見るの楽しいよね〜!

★まとめ★

一貫してた。メッセージが。

「こんな中でも歩み続けるから、また会おう。約束しよう」

っていうメッセージが、セットリストもMCも最後の生声挨拶に至るまで、
ぜーんぶ一本通ってた。

そしてその一貫したメッセージを、
最後にわざわざセトリと歌詞カードとライナーノーツが一人一人に手渡されるくらい、
本気で全力でこっちに伝えようとしていた。一分の隙もなく。

「今までで一番セットリストの構成が美しいのでは…?」

と思うほど、ほぼ全曲が必然的に選ばれて、
どうして今日この曲を演奏するのか、
その意図がわかる状態で組まれたセットリストだった。

決して切れない意図」を張り巡らせた状態ってこういうことなんですね~!!
いやマジでどうやって組んだんだよこんな緻密なセットリスト!!!

今回のライブで伝えられたメッセージに私は今胸が震えているし、

「絶対また会える、だって約束したから!!」

と思えました。
これがこの感想文の結論です。

★まとめおわり★

 

あとはとりとめもなくオタクが悲鳴を上げている様子をお楽しみください。

↓↓↓

 

【ライブ前】

・背景がでかい「PG」と宇宙飛行士のロゴで、2曲目くらいまではたぶん光ってたと思う
・客入れのBGMをずっと確認してたんだけど、すべてThe Whoエルヴィス・コステロ縛りだった。どういう意図があるんだろう?

 

【本編】

■01 IT'S A NEW ERA

・CDで聴いたときからすでに大好きだけど、この曲で幕開けになるとこんなに胸が打ち震えるものなのか…
・開幕がこの曲というのがまさに「船出」だった
・CDではラストを飾る3曲目に配置されていて、シングル盤3曲構成としてすごくしっくりくる曲順なのに、
ツアーのセットリストとしてはこの上なく1曲目にふさわしいと感じられる不思議さ

・1番サビに入ると一気に客電がついて、観客もポルノグラフィティも同じく照らされたのがまたぐっときた
・歌詞の「私」はステージ上の一人一人であり客席にいる一人一人であり、私たちは一緒に「さあ船を出そう」としているんだな…

・この歌詞、「今すぐ船を出そう」って言ってないのがポルノグラフィティらしいなと思った
・「夜明けを待って」船を出すんだよね
・コロナ禍でぐちゃぐちゃの世の中で自分勝手に走り出すんじゃなくて、
夜明けが来たら船を出す。今はまだそれを待っているところ
・その夜明けを待っている今だって、彼方の空に光がさしたのを感じ取れるはずだという…美しい希望の歌

■02 幸せについて本気出して考えてみた

なるほどねーー!!と思った選曲その1
・このあとほぼずっと「なるほどねーー!!」って言い続ける羽目になるんだけど

・「こんな世情だからこそ、身近な幸せに対して失礼にならないで、意外になくはないんだって気付けるといいよね!」
というポジティブさを元気に歌ってくれるポルノグラフィティ
・玉田さんのドラムがすごく気持ちいい

■03 ドリーマー

・「こんな世の中だからこそ、夢を見ていきましょう!」
という導入で始まったのがこの曲のイントロで、そう来る!!?とびっくり
・歌詞自体は結構俗っぽいドリームなんだけど、
でもこういう俗っぽい願いとかも、人間らしく生きていくには必要だったりするよね〜

・今回はカズーなし。間奏はキーボードの音だったのかな?

・私ライブで聴くの初めてかも?と一瞬思ったんだけど、
2009年の東京ドーム公演のセトリに含まれていたような気もして、後で確かめたらその通りだった
・あのドーム公演本当に曲数が多かったし、
えらい魔界セトリ(※メジャー曲もレア曲も入り乱れて予測がつかないという意味)だったから本当に記憶があいまいだよ…

・ラストサビの「俺の彼女にしてやるぜBaby」のベイベー♪の歌い方がすごい男らしくてかっこよくて心臓射抜かれてしまった
・どう聞いても陰キャじゃなくて爆モテ男のベイベーだった

■04 ANGRY BIRD

・新世界へ船を出そう、幸せについて本気出して考えよう、こんな世の中だからこそ夢を見ていきましょう!
とかなんとか言ってくれたキラキラポルノグラフィティが突然無言で怒りの曲を展開してくる
・こういうところだよ、ポルノグラフィティ

・こんな世の中になっちゃって、前向きに楽しいこと探していくのも大事なんだけど、
一方で誰もが自分の中に怒り、憤り、やりきれない思いを降り積もらせているのも現実

必要とされたことも邪魔にされたことも PAST DAY 思い出せない

というところは、今まで会えてた人に会えなくなって人とのつながりがぼやけている現在を思わせるし、

正常と言い切る異常に満たされた街

の部分も2021年にきっちり当てはまる。今聞いても怖い曲だった

■05 Love,too Death,too

・現在の状況への憤りを歌った後に来るのは死生観の話
・これもやっぱりコロナ禍っていう状況下で否応なしに、今まで以上に重要なテーマになってしまった

・テーマそのものも今にピッタリなんだけど、曲の構成としてクラップが入っているので、そこも含めて選曲された感じがある
・みんなクラップするの楽しそうだった

・こちらもすごい久しぶりだった気がする。
2014年のLEMF1999ツアーでメドレーに入ってた以来…?

■MC

・「声が出せなくてつらいだろうけど、みんなの気持ちは拍手や空気ですごく伝わってるよ」
「こんなことになるなんて思ってなかったもんね。ライブができないなんて」

・ここでだったか忘れたけど、ちょっとおもしろくて好きだったのが、

「今はライブをするにもいろいろ制限がかかってしまうけど、
いつかはきっとまた元通りに楽しめるからそれまで我慢しようね」

という話の流れで、

新藤さん「俺たちのライブではビールを出しません!」
岡野さん「…それは何に向けたdisなんよ?笑」

と言っていたところ

・新藤さんがそのつもりで言ったのか、特に意図はなかったのかわからないけど、
確かに今のタイミングで聞くと先日のフェスが思い浮かぶ文脈ではあった
(そしてそれについてミュージシャンとして思うところがあって、俺たちはそうしません、と発言するのは別に正当だなと思った)

・で、すぐ岡野さんが

「なんてね、そんなこと言うて、いろいろ分断してしまってもよくないし」

とさらっとフォローを入れながら、スムーズに次の話に行ったのもかなりよかった

・「2年間待っててくれてありがとう。ポルノグラフィティとしては歩みを止めてしまったような時間だったけど、みんなが待っててくれたのが本当にありがたかった」
「またこうやってバンドとして歩き出そう、という意味を込めて…」
というような導入で6曲目へ

■06 ウォーカー

・これ、マジで導入に騙された
・単に「バンドがまた歩き出す」って意味で選曲されたと思って素直に聴いてたら…
・「約束」の歌なんだよこれも…!!!
・歌詞がその個所に至ったときにようやく気付いて「あー!!」って声出そうになった
・こんなのありかよ!!!

・「約束」は歌詞中2回出てくるけど、今回の選曲理由の根幹により迫るのが2番Aメロのこの部分

あえて言えば「歩み続ける」という ほらね青い約束

・始める前に「ポルノグラフィティとしてまた歩き出そうという意味を込めて」
ってご丁寧に導入しておいて、
歩み続ける」という「約束」を歌う…
・こんなパーフェクトかつ粋な宣言ある?
・今回のセトリの中でも一二を争う名選曲でした。やられた…

■07 君の愛読書がケルアックだった件

・これは予想できなかったし、正直選曲理由は明確にはわかってない笑
・でもこのセットリストの中で清涼剤のように爽やかな存在感を放っていた

・しいて言えば、
「好きなところに気軽に出かけられない、会いたい人にも会えない時代に、
本と想像力で明日へ向かおうとしている話」
としても今聴けるのかもなあと思った

今日は君にとって窮屈みたい

って、今生きてる人はみんな今日を窮屈に思ってるもんね…

■MC

・ここらへんで「ボイスストラップの音が意外に小さいぞ…!?」
という話があったような、もう少し後だったような…
・「みんなで鳴らしてみて!」と二人が煽ると、かすか~~~に聞こえる感じで、二人とも
「あれぇ??」
という顔。結構小さいね!?

・「意外とみんな購入していない…?」
「さっきリハーサルしてたときは、4つ鳴らしただけで割とよく響いて、
こりゃ~~行けますねぇ!!って言うてたんよ!?」
・お客さんが入ると、服とかで音が相当吸収されちゃうんだよね。それにしても小さかった笑
・私も買ってはいたんだけど、開演までに開封して動作確認するのをすっかり忘れていて参加できず…
・「ごめんね、でもこのボイスストラップについては探り探りだから俺たちも」
「どこで鳴らしていいとかまだルールはないから、曲中じゃなければ自由にやって!」
と懸命に励ましてくれた。こっちこそごめんよおおお……

・「THE FIRST TAKEに出てみて、楽しかったしいろんな反響があったこともうれしかった」
tasukuくんのあのアレンジは僕たちもやっていて面白かったし、サウダージを新しい形にできた」
「だからそのアレンジを、今回のツアー用にさらにブラッシュアップさせて持ってきました」
というような導入で、THE FIRST TAKE ver.の進化アレンジのサウダージ

■08 サウダージ(続・ポルノグラフィティver.)

TFTサウダージは予想してた人も多かったらしいんだけど、
私はまるで予想してなかったんで素直に驚きましたよ!!!??
・ここ2週間、一番聴いてる音楽は間違いなく「ポルノグラフィティTFTサウダージ」と即答できるくらい聴きこんでいるので、うれしくて体が固まってしまった

・待って、動画通りに行くなら最初アカペラだよね…!?とどきどきしてたんだけど、岡野さんが急に、
「マイクなしでやってみようか」
と言うので客席が無音でどよめいた

・で、本当にマイクを置いて岡野さんが前に出てきて、新藤さんのギターと皆川さんのピアノが一度鳴って
・「私は私と…」と歌いだした岡野さんの生の声、本当にすごかった

・2階席後方だったからかなり距離があったはずなのに、驚くほどクリアに岡野さんの歌声が響いてきた
・き、聞き取りやす〜〜〜〜い!!!
・大昔から知ってることに今更ビビってしまった
・声が、本当に、ありえないほど、聞き取りやすい
・私が知らないだけでもともと舞台俳優だったんですか?
・耳を塞いでるやつらにまで聞こえるくらいのクリアな響き
・マジで楽器だと思った。アンプなしで会場中に響く楽器
・客席全員が音一つ立てずに息をつめて聞き入ってる空気もすごかったな…

・これ聴いてるときに「だからホール公演なのか…!」と納得もした
・いや、もともとアリーナ公演は予定してなかったんだろうけど、
岡野昭仁のアカペラを生声で聞かせるにはライブハウスでもアリーナでもない、
ホールが最も適したキャパシティレベルだなと思った
・マジで一番後ろまできれいに響いてましたよ岡野さん…怖いよ…

・私は演劇が好きなので、
「舞台上の人間の生の声が機械を通さずにそのまま耳に届く」
という体験自体が相当好きなんだけど、
まさか世界一好きな歌声をそうやって聴ける日が来るとは予想してなかった
・本当に、この生声アカペラを聴くためだけにこのツアー全通したいと思った。
この状況下じゃなければ全財産はたいて全通してた

・アカペラが終わってTFTと同じように楽器が入って曲が展開するんだけど、
もう冒頭で圧倒されすぎて放心状態だった
・それでもやっぱりあのアレンジは素晴らしい、ギターが本当にいい音で悲しい

・このバージョンもアウトロがめちゃくちゃ好きなので
「アウトロ伸ばしてくれ~~!!」
と念じたけどたぶんTFTと同じ長さだったと思う
・あれがまたいいんだよな…
・ずるずる引きずったりせず、すごくあっさりと曲が終わっちゃうのがより物悲しい

■09 ミステーロ(続・ポルノグラフィティver.)

・「もう一曲アレンジしてきました」といって始まったのがこの曲だよ
・誰が予想できたんだよこんなの…

・最初はギターから始まって、コードの運び自体は耳に覚えがあるものの、
全然わからなくて「なんだっけこれ…」とどきどきしていると、

黒いベール 巡礼の列 欠けた月と砂漠の都

と始まったのでひっくり返るかと思った

・これも本当に美しかった
・原曲自体がすでにすさまじい完成度のアレンジなんだけど、
こういう民族音楽っぽいアレンジにされるとまた映え方が違ってたまらない…

・おそらく選曲理由は、
サウダージTFTアレンジに合わせてもう一曲、この方向のアレンジに見合う曲」
という点ではないかと思う
・「ラテンっぽい」が特徴の一つとして言われてきたポルノグラフィティが、さらにもう一歩先へ進みましたよ~!
というのを鮮やかに見せること自体に意義があるもんね

■10 鉄槌

・ミステーロが終わって、舞台が暗転して、しばらくしたと思ったら急に金属音がして
・赤いレーザー光が舞台上でクロスして、
十字架とひし形が組み合わさったような、磔を思わせる図を描いて
・急に…急に闇のポルノグラフィティが始まったんだよ 何の導入もなく

・いや確かにTFTの2曲目(テーマソング)が公開されますって告知のとき、
「みんなに希望を与えられる曲…鉄槌ですか!?
ってふざけて言ったりしたけどさあ!!
・まさかセトリにこの曲入るなんて思わないじゃん!!!
・2011年幕張ロマンスポルノ以来でしょうか。
10年ぶりに聴く鉄槌、やっぱり恐ろしかった

・今回は岡野さんが間奏でいったん舞台袖にはけていったので、
命が終わるのでは?」と思わせる例のシャウトはなし
・その代わりおどろおどろしいギターが存分に堪能できる仕様
・間奏もそこまで長くはなく、あっという間に岡野さんが戻ってきてラストのサビへ
・間奏のシャウトがなくても

声を打ち消す鉄槌の音が ああ…

の声が怖いんだってば…

・選曲理由は今日の社会の、日本中どころかおそらくほぼ世界中どこに行っても逃れられない異様な閉塞感…みたいなところかなと思う

あいついつまで僕を押しとどめ罰を負わせるんだろう

あたり、
「自分が何か悪いことしたわけじゃないのにどうして終わりの見えない苦しみが続いているんだろう…」
という現在の私たちの気持ちに通じる

・鉄槌で赤いレーザーのような細いライトが入ってたのは覚えてるんだけど、
そのあとしばらくすごい迫力のムービングライトが使われてて、
それがどの曲だったか思い出せない。もっと終盤だったかな…

■11 Fade away

続・ポルノグラフィティ地獄編、1曲では勘弁してくれない
・あのさあ、今まで地獄はだいたい1曲で、
そこの前後にサブ地獄をくっつけてくれるみたいな構成にしてたじゃん…
・なんで今回のツアーは地獄の底が2曲あるんですか?

・鉄槌もFade awayも、それぞれが含まれてたセットリストでいわゆる「ヘソ曲」として機能してたものだと思うんだけど、
よりによって「ヘソ曲」シリーズの中でもドン底に重い2曲をセットでお持ちされても困るんだわ
・嘘ですありがとうございますもっとください

・これも全く予想してなかったのに、
いざ聞いてみて「なるほどーー!!」と叫びそうになった選曲シリーズだった…

・コロナ禍でインターネット上での交流がさらに活発化して、
多数の人間が一斉に誰かを攻撃したりされたりする異様な光景は、
おそらくこの曲がリリースされた当時よりも悪化してるだろうし…
・2017年に聴いてもギクッとさせられる歌詞だったけど、
2021年に聴いてもかなり刺さる曲

誰にも気付いて貰えない Fade away 咽び泣いてるのに

命を削る音より  嘲笑うやつらの声響く

あたりは、いくつもの業界や現場で悲鳴が上がってる現在にしっくりきすぎてぞっとするところもあった

・この曲だったか定かではないんだけど、
すごいでかいムービングライトが上手と下手にそれぞれ1列ずつあって、
バーごと動いて演者たちの頭上ぎりぎりまで迫ってくるのですさまじい迫力だった
・光量もすごいし、
「照明器具ってあんなに演者近くまで下ろしていいの!!??」
って思うくらい近くてすげー怖かった…笑
・少なくとも私は見たことないくらいに近くまで下ろしてた。
すごい攻めた照明配置だったな…

■12 元素L

・「2曲ほど…救いのない歌を歌ってしまいましたが…ここで愛の歌を歌いたいと思います」
という岡野さんの導入で始まったのがこの曲

・「知ってるんだよ…Fade awayでどん底に落としたあと急にキラキラ希望の歌を聞かせて洗脳するやり方を…
BUTTERFLY EFFECTでやられた手口だからな…!!」
とめちゃくちゃ警戒していたけど今回は程よいほろ苦さ…

・これも
「私この曲は2011年のつま恋で聞いたけど、アレンジverだったから、
オリジナルと同じアレンジで聞くのは初では…!?」
と思ってたんだけど、後で確かめたら2009年東京ドームで聞いてた
・マジでなんでもやってるなあのライブ

・選曲理由ははっきりとは特定できてないけど、

シグナル待つ人にでも おしゃべりをできれば繋がれるのかもしれない

小さな芽生えを夢見て

あたり、
希薄なつながりをなんとか辿って新しい関係を始めようと試みる…
みたいなところに今日性があるのではと思う

■13 Winding Road

・小さな芽生えを夢見て必死で「好き」と言おうとしてたのにいきなり失恋させるんじゃありません!!!!
・そういうとこだよポルノグラフィティ 失恋の歌が輝いてしまうバンド

・これは2018年しまなみロマンスポルノ以来だったかな?
・岡野さんのハーモニカの響きも美しく物悲しい
・個人的に寒い時期に聴くと格別に響く曲なので、
9月終わりの少し肌寒い日に聴けたことも、これから12月の終わりに向けてツアーが展開していくことも、

もうすぐ冬がやってくる

という歌詞にぴったりなタイミングだなと思った

・これも選曲理由ははっきりとは推測できてない
・元素Lが
「希薄なつながりをなんとか辿ろうとする」
という話なら、Winding Road
「希薄になっていくつながりをいつまでも自分に縛り付けるのではなく、
今がその時だと思うタイミングにはそっと自然に指を離して終わらせよう」
…という話なので、二つを対比させてるのかなとも思う

■MC

・たぶん短めのMCがここで入った気がする
・「ライブはまだまだ続きます」
「こんな世の中だけど、ふさぎ込まないでまた歩いていこう。一歩踏み出そう。
今日がその日!THE DAY!
というような導入で次の曲へ

■14 THE DAY

・今回すごくいいなと思ったのが、
この14曲目がREUNIONじゃなくてTHE DAYだったところ!!

・セットリストの構成上ここからが終盤戦なんだけど、
終盤戦の1曲目にREUNIONを置いても全然成り立つと思うんだよね
・でもその前段階としてTHE DAYを置いて、
そこからREUNIONにつなげたところが本当に的確じゃないですか…?

REUNIONって曲としてのパワーがかなり高くて
(そりゃ前回のライブのタイトル曲なんだから当たり前なんだけど)、
ともすると1曲で世界観が成り立っちゃうし、みんなが言ってるとおり
「これがシングルA面でも全然成立するじゃん」
という曲なんだけど
・それをあえて終盤戦の頭に持ってくるのではなく、THE DAYと組み合わせることで
今日がその日、私たちがこうしてREUNIONする日
という文脈を作って、きっちり"中"に編み込んでる
・なんというセットリスト構成力…

REUNIONがパワーのある楽曲だからこそ、
単体で立たせすぎると前回のライブ「REUNION」に引きずられてしまうおそれがあるから、
ポルノの既存曲とガチッと組ませてストーリーに仕立て上げたのが本当にお見事だった
・天才ですか?
・もう2020年12月のライブ「REUNION」のREUNIONではなくて、
2021年「続・ポルノグラフィティ」のREUNIONになってたよ…!

・そしてそんな化け物級の曲REUNIONを従えて先頭に立てるのはやっぱりTHE DAY、おまえしかいない…という圧倒的信頼感
・散々REUNIONのパワーがありすぎる話をしたけど、
それでいえばTHE DAYも同じくパワーがありすぎるくらいの曲なので、
「今REUNIONの手綱をぎゅっと握ってどうにかできるとしたらTHE DAYだよな…」
というのもすごく納得がいった

けして明けない夜も 降り続けてやまない雨も このろくでもない世界にはあるんだよ

とは言うけれど、それでもこの曲が歌っているのは

踏み出すその一歩一歩が変えていけるさ

という希望で

・しかもずっと先の希望じゃなくて「もうその日は来ちゃったよ」というところがまた力強い
・今聞けてうれしいし強く鼓舞される、
やっぱり今回のセットリストになくてはならない選曲だったと思う

■15 REUNION

・満を持して登場したREUNION、やはり抜群の貫禄だった…

・初披露されてからまだ1年もたってない、
CD音源に至ってはみんなの耳に入るようになってからまだ4日しか経ってないっていうのに、
もう何年も前からポルノグラフィティのライブの代表曲として君臨し続けてきたかのような風格
・照明も圧倒的な光量でまさに大詰めって感じ…

・立ち位置的にはUNFADEDにおけるZombies are standing outみたいな、
真打ち登場」という感じだった
・みんながこの曲の存在をわかってて、これを生で聴きに来たんだという待望の瞬間
・2020年のライブ時点では存在しなかったCメロの破壊力も凄まじいし、
アウトロの言葉にならない叫びはホール割る勢いだった。
主人公の必殺技を食らった敵キャラの気分

■16 メリッサ

・お決まりのドラムが入ってきて「ッチャチャ、ッチャ」のリズムでもうメリッサだとわかる
・ここもクラップを煽られてとにかく楽しいゾーン!
・サポメンのベーシストが替わると毎回楽しみなメリッサデビュー。
山口さんのメリッサイントロも待ってましたー!!やっぱりかっこいい!!

・確か照明が黄色かった気がする
・新藤さんの衣装も黄色いスカーフ?か何かがあって、
それがこの曲のギターソロの時にすごくよく映えた

・メリッサのギターソロ、本当に完璧な泣きのギターで、
いつも好きだけど今回特に好きだったな…
・メリッサってライブで聞くのがとても楽しい曲なので、
ついつい曲自体の悲しさに頭がいかないこともあるんだけど、
今回はギターソロの悲しさで一気に曲世界に引き戻された感じがあった

・選曲理由はほぼ「終盤の起爆剤」だと思うけど、
それだったらセンラバでもMアワでもヒトリノ夜でもいいはずだし、
やっぱり今回メリッサが選ばれたのは

悲しみの息の根を止めてくれよ

と歌う、悲しみの上に成り立ってる曲だから…というのはあると思う

■17 ハネウマライダー

・「タオルは小さく回せばOK」
というポスターでみんな察してはいたんだけど、
やっぱり来るとうれしいハネウマライダー

・新藤さんが♪じゃらじゃーじゃじゃらじゃ~~…と例のフレーズを弾いて、
「…みなさん聞きました?
タオルは、短く小さくして、隣の人に迷惑をかけない範囲でなら、回してOKだそうです」
「みんな、こんな世の中になって、いろいろたまってるものがあるじゃろう。
声出しちゃいけんとか…そういうものを、この、コンパクトなタオルに込めて…
今日は回してください」
というMCで笑いを誘いながら曲へ

・みんな短めに小さく持ってて、飛び跳ねとかも控えめな感じで、
結構これはこれで体験したことない、印象に残るハネウマライダーだった

・この曲で再び背景のでかい「PG」が復活してたのも、
ポルノグラフィティを象徴する一曲という感じがしてかっこよかった

・岡野さんが言いたいこといっぱいいっぱいになっちゃったのか、
Cメロでほとんど歌わずに、かといってしゃべるでもなく、

「…今日、ここで……みんなと……」

と長い間言葉が出てこなくなってたのも珍しくて印象的だった。
遠目に一瞬泣いてるのかと勘違いしかけた
・本当に最後の最後で「時間を刻む」だけ歌っていた

・選曲理由は言うまでもなくCメロで言及される「歯車」の要素だと思う。
REUNIONでセトリ入りしたのとほぼ同じ理由のはず
・プラス、「ちょっとでもタオル回して元気になってね」っていうポルノグラフィティからのプレゼントかな…

■MC

・「楽しい時間は過ぎるのが早いもので、次で最後の曲です」
「今はこんな状況で、みんなと一緒に歌うことはできないけど、
その分クラップで一緒に」
「きっとまたいつか声を出して一緒に歌って、また楽しくライブができる日が来る。
その日が来たら、そのときは絶対またライブで会いましょう」
「これが僕たちの『約束』です」

■18 テーマソング

・ドラムが例のイントロを叩いたあと、
岡野さんの「ほら」が入ってくるとそれだけで空がわーーっと晴れていくような感覚がある

・この曲が聴けることはほぼ確定でわかってたはずなのに、
やっぱり実際に聴くと胸にじーんと来るものがあって、
まさに今日この日、私が求めている一番の曲だなとはっきり感じられた

・ここまでのセットリスト、多くの曲で、聞いてるうちにとあるフレーズにぶち当たって、
「ああだから今日この曲をやってくれたのか」
と感じたけど、
テーマソングはそれが全フレーズ続いていく形だった

・歌詞の1フレーズ1フレーズが、
「今日私たちに届けるためにこの曲が作られて、この場で演奏されてるんだ」
と思えることの凄さよ…
・サビで手を横に振ると、ステージの上のポルノグラフィティ
「ここにいるよ!また会おうね!」
と手を振るような感覚がしてうれしかった

・何より、曲の導入で答えが明かされた、
ポルノグラフィティの言う「約束」の正体があまりにも美しかった

・「いつかまたみんなで思う存分ライブを楽しめる日が来るから、
その時が来たら絶対また会おう」
・また会おうという「約束」は果たされる。
なぜなら長らくポルノグラフィティの中で「未だ果たされない」ものだった「約束」は、
新始動を経て「果たされる」ものに変わったから…!
ヒエ〜〜〜〜〜!!!
・文脈があまりにも美しい 美しすぎ 息止まったよ一瞬

・ライブ全体を貫く一本の軸、ポルノグラフィティが今日このセットリストで私たちに言いたかったことは、
「歩み続けるから、また会おう」
っていう約束だった
・それが分かって、もう心の中ではずっと叫んでたよ…
・「マジかよ!!!文学的すぎるだろ!!!小論文書けるわ!!!
って叫んでたよあくまで心の中で
・私は誉め言葉のレパートリーが少ないので感情が限界突破すると「美しい」と「文学」しか言わなくなるんです。すまない。許せ
・それくらい、言葉が出てこなくなるくらいにこのセットリストと思いに胸が震えたんだよおお…

■アンコール

・拍手が起こり始めてしばらくは
「ちゃっちゃっちゃっちゃっ…」
というスタンダードなアンコール拍手で、
一階席と二階、三階席でずれてたりもしたんだけど
・数分後に突然、何がきっかけかわからないんだけど、本当にいきなり全員が

「ポルノ!ちゃちゃちゃ!」

のリズムになって(「ポルノ」の部分は声が出せないので実際は無音)
・一階席から三階席まで全てが同じリズムで拍手してた

・そのあとすぐに演者たちが戻ってきたんだけど、
岡野さん「君たちやっぱりほんまにすごいね!?
と言いながらみんな笑ってた
・私もびっくりしたけど、多分ポルノチームみんなもびっくりして笑っちゃったんだろうなと思う

・「続・ポルノグラフィティと銘打ったツアーですが、
ポルノグラフィティを続けていくとはどういうことか。
やっぱりそれは、新しい曲を作ってみなさんに届けることなんじゃないか」
「だから今日、新曲を持ってきました」

■E01 メビウス

・MCの途中から「ああ、新曲やってくれるんだ」とはわかったけど、
改めてペースすごすぎない?
・テーマソングリリースされたの4日前ですけど??

・この2年間で忘れかけてたけど、
ポルノグラフィティってもともとすさまじいリリースペースを平気な顔でやってのけるバンドだったわ…
・1年に4曲とか平気でシングル出してくる人たちだったわ
・いやそれにしてもすごすぎない???

・という、まず大前提に
このタイミングで未知の新曲持ってこれるって何
という驚きがあったんですけど
・曲そのものにもゾクゾクさせられましたね。聴いた?あの歌詞
・なんか辛いことでもあったの??
・もう終わらせていいよ、私のことは忘れてよ、というような歌詞だった…と思う
・「忘れられたいよ」そんな日々はもう海に還したんじゃなかったんですか…?

ポルノグラフィティ史上でも結構トップレベルなのではと思うくらいに病んでいてちょっと聞いててビビったし、あまりに物語性が強いので、
「何!?何のタイアップなの!!?ヤバい深夜アニメ!!??
と勘ぐってしまった

・あのままの歌詞でリリースされるかどうかはまだわからないけど、
少なくとも現時点でかなり刺さりました
・ぜひあの方向性で行ってほしい…
・もし変わってしまうならせめて今の歌詞を後で読める形に残しておいてほしい…
・サビで英語詞があったような気がするんだけど曲に圧倒されて聞き取りそびれた。
引きずり込むような歌だったな…

■MC

・私の勘ぐりをよそに、
「今の曲は何かのタイアップだとか、何かに合わせて作ったものじゃなくて、本当にただ新曲を作ったところ。
これがどうなるかはまだ決まってません」
と解説が入る
・そんな風にガンガン新曲作ってくれてることに喜びを覚えつつ、
「え……タイアップ先に合わせたわけじゃないなら今の歌詞マジで何もない"無"から書いたの……?」
という若干の恐怖を抱いた
・マジで何なんだポルノグラフィティ…23年目のバンドなのに全く予想できない…

・いつものメンバー紹介。今回は玉田さんと山口さんがツアー回ってくれる!
・サポメン紹介が終わったあとの岡野さん、
「そして残ったポルノグラフィティが……残ったポルノグラフィティ!?違うな?あれ?いつもなんて言う??」
と迷子になってて笑った 「残った二人が」です

・ここでもメンバーを呼ぶのに一度ボイスストラップの時間が設けられたんだけど、
やっぱり音が小さくて二人とも笑っていた
・新藤さん「いや…聞こえる聞こえる」
「聞こえるよ。電車で隣の人のイヤホンすごい音漏れしてるな…くらいの感じ」
・ごめんってーーー!!!次までに入れてくるから!!!
・岡野さんが「昭仁ー!の方が多く聞こえるねえ!!」と一人で勝ち誇ってたんだけど新藤さんが完全スルーしていて面白かった

・新藤さんのコールのターンで、岡野さんが
「(今日はFC限定公演なので)ラバップのみなさんですから…」
と言った途端に
「そうだった!!」
と新藤さんが思い出していて笑った
・忘れてたんかい!!
・新藤さん「ありがとうございまぁす…いつもお世話になってまぁす…」
「先程は…いつもお世話になっているみなさんだと気づかずデカい口叩いてすみません
・完全に取引先の人扱い デカい口叩かれた覚えないよ大丈夫だよ笑

・岡野さんのターンは、
「やっぱりみなさんすげえわ!」
「ほんとに今日はみなさんのあったかく見守ってくれる感じや、パワーがすごくて…
僕けっこういろいろやらかしちゃいましたヘヘッ」
・やらかしたって何…?
歌がうますぎて私たちの度肝を1人あたり19個ずつ抜いたことですか?
・と冗談はさておき、多分ハネウマライダーのCメロがすっ飛んだことを言ってたんだろうとは思う
・全然いいよ、むしろちょっと言葉に詰まる感じがグッと来たよ私は…

■E02 ジレンマ

・「最後はみんなでアホになって帰りましょう!ラスト一曲!ジ!レンマー!」
・これ、これだよ、これを聴きに私は今日まで生きてきたんだよ…!!!
と拳を振り上げてしまった

REUNIONがジレンマだったから今回はクラップしやすいライラで来るかな?
とも少し思ってたんだけどこっちだったね
・どっちでもすごくうれしいけどやっぱりジレンマが生で聴けるのはめっちゃくちゃうれしい…!!

・もうかれこれ15年この人たちのライブに通ってるから、
両手じゃ数えられないくらいにはオーラスジレンマを聴いてるはずなんだけど、
何回聴いてもやっぱりたまらなく楽しい
・人生が終わるとき最後に見る走馬灯はライブオーラスのジレンマの光景がいい
・急に激重感情出してすみません

・「君たちは最高じゃ!だから自信持っていけ!胸張っていけ!」
・ずっと聞きたかったこの言葉を、2年ぶりに生で浴びることができて、本当に幸せだと思った
・イントロやアウトロで岡野さんの掛け声に合わせて叫ぶことはできなかったけど、
でも一緒に手をあげることはできたから、
この2年間ずっとポルノのライブが恋しかった私の気持ちがここで成仏した感じがあった…
・まあ成仏しても次の日からまた私の体に戻ってくるんですけど…

■カーテンコール&生声挨拶

REUNIONと同じくソーシャルディスタンスを保った状態でステージメンバー全員でお辞儀
・サポメンがはけると二人が
「大声出すなら客席とソーシャルディスタンスしないと…」
的なことを言いながら少しステージ後方にさがる

・みんなが拍手をやめて、先に新藤さんの挨拶…と思いきや急に
新藤さん「わぁ…たぁ~~…しぃはぁ……」
アカペラサウダージ新藤晴一ver.)
平井堅さんばりに片手で音程をとりながら歌っていて爆笑しました心の中で
・その後「わぁ…たぁ~~しぃとぉ……」くらいまで歌ってたと思う

・新藤さん「今日は来てくれてありがとう!」
・岡野さん「おんなじこと言います。今日は来てくれてありがとう!そして…また会おう!」

■終演後

・規制退場で少しずつぞろぞろと会場を出たんだけど、
建物の出口のとこにスタッフさんが何やら待ち構えていて、
近づいてみると何かを手渡される
・ツアーロゴの入ったブックレットのようなもので、
開くと二人からのメッセージ、さらに開くと今日のセットリストと新譜3曲の歌詞とライナーノーツ
・こ、こんなスペシャルなギフトをさらっと予告なく渡すんじゃねえ~~~!!!!

・私も「え………?」って顔で受け取ったし、
結構会場出てくる人の多くが「え………?」って雰囲気だった

・竜宮城から帰るときに何の説明もなく
「あ、そういえばこれ。はい」
って急に玉手箱渡された感じ
・これ何!?説明して!?
急に宝物渡さないで!!??

・マジで夢のような空間で、それだけで十分私の胸にお土産が残ったのに、
まさかこんなすてきな贈り物まで用意してくれてるとは…
・サプライズ上手なんだから…

・以前はみんなライブ直後は興奮気味にざわざわ話してたと思うんだけど、
今の時代みんな静かに歩いて会場を出ていくんだよね
・突然出口で告知なしのブックレット受け取っても
「わあ~~~待ってやばいセトリ書いてある!」
とか一言も言わない
「…?」って顔で受け取って会場の外でそっと開いて「…!」ってなるだけ
・とても静か みんなえらい…

・会場の階段降りながら必死でセットリスト思い出そうとしてたところに急に答え書いてあるカード渡されて、
至れり尽くせりすぎて幸福が限界突破して笑いだしそうになったのは個人的な思い出です
・セトリ部分だけわざわざ差込カードになってたから、
先にブックレットの土台部分は印刷かけて、
セットリストだけはぎりぎりまで印刷しないスケジュールで作ったんだろうな
・あるいはセトリに日替わり曲があるのか…
それともツアーの前半後半で曲が替わるのか…
考え出すと怖いからやめよう

〜〜〜〜〜〜

【全体の構成について】

最後に生声で言ってくれた「また会おう」が私たちとポルノグラフィティの「約束」って、
こんなロマンチックなラスト今までありました?

もちろんライブ本編だけで完成されたメッセージではあるんだけど、
演奏が終わって今日のライブ全てが包まれて、
それを最後リボンできゅっと結ぶのが生声の「また会おう」という約束。

選曲や演奏や演出だけじゃない、全てが一貫して

ポルノグラフィティと私たちの約束」

という一つのテーマに収束してライブが終わった。
マジできれい。こんな完璧なラスト見たことないわ…

ポルノグラフィティが今回のライブで伝えようとしてくれてるメッセージそのものも好きだし、
同時にその伝え方がこんなにも真摯で、なおかつ凄まじく洗練されているのが衝撃的だった。
とんでもないバンドを好きになってしまった…

【「約束」とは何か】

いろんなことうまくいかない閉塞的な今日でも「約束」をしよう。
その約束は絶対果たされる。
今日できないことでも明日には、来年にはできるかもしれない。
だから「約束」しよう、それが今日できる一歩、必ずいつか来るその日に向けた一歩。

いろいろ受け取り方があると思うけど、私が受け取ったのはこんな感じ…?

ポルノグラフィティの歌詞世界の中で、
「約束」はいつも「未だ果たされない」ものとして登場してきたけど、
新始動したポルノグラフィティにおいては、「絶対に果たす」ものに進化したんだな…
と思えるくらい、はっきりしたメッセージのあるセットリストだった。

もちろん今までのライブも「何してくれてんだよ!!」ってくらい最高なセットリストばかりだけど、
こんなにメッセージが一貫してるセトリは初めてでは…!?

いや、私が寝ぼけたこと言ってたらごめん!!
「テメーTHE WAYのセトリもはちゃめちゃにメッセージ一貫してただろうが!!!」
とかあったらごめん!!
教えて!!私に!!ぜひ16000字くらいで語ってくれ読みたいから!!

ポルノグラフィティの真摯さ、強さ】

ライブ中に何度も、
「(声が出せない中でも)みんなの気持ちが伝わってきてるよ」
って言ってくれたけど、
こっちこそ、こんな状況下でもなんとかしてライブをしようっていうポルノグラフィティチームの気持ちがめちゃくちゃ伝わったよ。ありがとう…


新藤さんの発言を思い返すと、

ポルノグラフィティは自分にとって汚したくないもの。
『続けます』って言うのは簡単でも、惰性で続けることはしたくないから」
(2019年 東京ドーム ロマンスポルノ神vs神)

「東京ドームのあの光景を見て、すごいものを見せてもらって、
まだやることがあるなと感じた
(2020年 REUNION告知動画)

「コロナって大変だったよね、って思える頃まではポルノをやれてると思うので
(2021年 続・ポルノグラフィティ開始直前のnote)

こういうことを真摯に話したり書いたりしてくれることは、
}ポルノグラフィティが本気で「歩み続け」ようとしている証明にもなってるわけで…

それとおんなじことを、今回このツアーのセットリストでめいっぱい伝えてくれてるんだよね~…

それがどんだけうれしいか、どんだけ心強いか、私も彼らに伝えられたらいいなと思う。どんな形かわかんないけど…

あと全体通して、あらゆる意味でライブがうますぎて怖かったよ。
どこまで強くなるんだポルノグラフィティ
終演後「バケモンバンドじゃん」ってツイートしちゃったよ思わず。

【おわりに】

そんな感動をどうにか記しておきたくて思うままに書いたら16000字を超えてしまいました。

「文学的すぎ!!!小論文書けるわ!!!!」
と言ったけど、
本当にこのセットリストおよびライブ全体が一つの文学になってるので、
マジで小論文書ける人は書けると思う。
私は散らかった感想文になったけど…

あとこれ初日しか見てない状態で書いてるから、
セトリのどこかに日替わり曲が含まれてるとすると一部相当ずれたこと言ってるかもしれない。すいません。
まあそれも初日ライブレポートの醍醐味だと思って笑ってくれ。

冒頭に書いた通り、これはあくまで個人の一解釈でしかないので、
「え、全然違うこと思いましたけど…」とかあっても気にしないでください。

これは一オタクの妄言!!!大丈夫!!!全部妄想だよ!!!
そしてよかったら140字でも16000字でもなんでもいいから続ポルの感想と解釈を聞かせてくれ!!!
飢えてんだよ ポルノグラフィティを語る文章にな

初日でこんなにしっかりとメッセージを伝えてくれたこのライブが、
ツアーを経て最終日にはどんなものに進化しているのか、見るのが楽しみです。

ポルノグラフィティ!!好きだ!!!いってらっしゃい!!!
また会おう!!!

 

-------当時の感想おわり--------

 

最終日を見てきて思うのは、

「初日もとんでもなかったけど、
最終日でますますポルノグラフィティがとんでもなかった

ということですね。

この辺のことはまた改めて書くので、この記事はここで終わりにします。

2021年9月の私ーー!!!ポルノグラフィティ、このツアーでまた怖いくらい進化してるぜーーー!!!