バイオハザードシリーズを半端に履修しているファンなので見てきました、ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ。
先に書いておくと以下を履修済みです。
バイオハザード
無印、2、3、0、コード：ベロニカ、アンブレラ・クロニクルズ、ダークサイド・クロニクルズ
ポール・アンダーソン監督実写版バイオハザード
無印、2～6
フルCG映画版バイオハザード
ディジェネレーション、ダムネーション、ヴェンデッタ
私自身はポール・アンダーソン監督版の実写シリーズかなりの大ファンなのですが、
それはそれとして今回の映画もリブートと聞いて楽しみにしていました。
前情報では「今度の実写化は原作に忠実」という話も出ていたし。前情報では。
そんなに改変に厳しいタイプの視聴者でもないので、軽い気持ちで見に行きました。
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」もこんな気持ちで見に行って痛い目にあったんですけど。
（何度も言いますが私はユアスト全否定しているのではなくて好きなところもいっぱいあるんです、ただトラウマにはなった…）
見に行ってみた結果、
「こ、こういう感想になるのは予想してなかったな…？」
ってなりました。
先に気になったところを書いて、そのあとによかったところを書くようにしますね。
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【はじめに】
今回も鑑賞済みの方向けに書くのであらすじとかキャストとかは省略します。
必要なリンクだけ貼っておきますね。
以下はネタバレを含みます。
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・ドB級ホラー映画って感じで「なんでだよ」「どうしたんだよ」ってずっと笑ってた
・極端に低予算でもないし、1と2をミックスして2時間の映画にまとめるっていう大まかな脚本の構成はうまいんだけど、
細部（特に前半）の雑さと甘さが光ってて秀逸でした
・私はB級ホラー映画に詳しくないので、その筋の人が見たら
「いやこれはB級ホラー映画にしては全然よくできてるしまともだよ！」
と評価するかもしれない
・でも
「ポール・アンダーソン監督版のバイオハザードシリーズってちゃんと予算があったんだな…」
と振り返ってしみじみ感じてしまった
・キャストとか脚本とか画面作り音楽とか…
・多分これは人と一緒に「今の何！？」「今のなんでなの！？」って突っ込みながら見るのが楽しいタイプだと思う
～～～以下思い出したとこだけ、見ている最中の脳内のつぶやき～～～
【キャラは特にゲーム準拠ではない】
・ウェスカー：セクシー筋肉バカ
・ジル：ウェスカーにホの字なセクシーお姉ちゃん
・クリス：純情なボクちゃん
・リチャード：リチャードとしての要件は満たしている（いいやつ、かわいそうな死に方する）
・クレア：独り言が親切なブラコン
・レオン：レオンとしての要件は満たしている（遅刻する新人、チャラそう、なんだかんだ銃はうまい）
・署長（オリキャラ）：やべー街に生きてるパンピが妙に合うなと思ったらドラマ「GOTHAM」のハービー役の俳優さんらしい。
ゴッサムもラクーンシティも最悪さではいい勝負だもんね
特にウェスカーとジルの誰きみ…？感が強かった。
ウェスカー×ジルの二人をカップル？として描写するのって、
原作でいうとバイオハザード5から顕在化した印象があるんだけど、
1、2の世界観で出されるとちょっと不思議な感じするな。
いやウェスジルを無印の時から推していた人には全然最初からありましたけどお！？って感じだと思う。失礼しました。
【見てて気になったとこ】
・冒頭の運転手、犬がばっちいもん舐めたらメッなんだからちゃんと止めなさい！！！
・クレアの独り言がB級映画の説明台詞っぽい
・「（ラクーンシティに降り立って）ただいま」
・「まだジルを好きなの？ 諦めなよ兄さん…」
・この辺の台詞別になくても成り立つのにわざわざ言ってくれる
・1990年代のローテクが出てくるのは時代演出としてうまいんだけど、
クレアが持ってってきた「チャットでの会話の記録ビデオ」はさすがにその時代ないんじゃない！？と気になった
・あったっけ？
・クリスが家を出発したあとの突撃お隣ダイレクト訪問も「そうはならんやろ！！！」の嵐でよかった
・「かゆい うま」って窓に書くな 完全にゲーム既プレイの人がネタでやってくれるやつなのよそれは
・「かゆい うま」はあの長い手記が徐々におかしくなっていって最後に来るからいいんだって…
という気持ちもあるが、まあ起きてること自体は
「徐々にウイルスに侵されていく人間が、言葉を考えて文字を書く理性とゾンビ化による強い反応の狭間で書き記す」
というところなので間違っちゃいない…のか？
・机の下に隠れた子どもとクレアの「助けがいる？」「あなたのほうがね」のとこも意味わかんなくてよかった
・この子どもは何してんの？
・アンブレラ児童養護施設の怖いお人形、もはや2022年に見るとギャグにしかならない古典演出なのに何回もやる
・前半とにかく「怖い世界観」を演出する古典的な技が多発するので「多い多い多い一回やったらわかるから！！」ってなってた
・あと時刻をいちいち出してくれるのもそんなに必要性感じなかった
・タイムリミットが6:00AMだからね、わかりやすいんだけどね
・警察署のシーンで門の向こうにゾンビが殺到してるシーンも結構繰り返し映すので
「尺余ったのかな」
「せっかくいっぱい撮ったからできるだけ使いたかったのかな」
みたいな気持ちになった これも似たようなカットが多いので一回でいいよ！？
・署長がどこまでアンブレラ社のこととかラクーンシティで起きてることとかを把握してるのかがいまいちわからないし曖昧
・燃える運転手が署内に入って来たときに署長が「火消しとけ、多分もっと来る」とか言ってるのが一番よくわからなかった
・署長はどこまで想定内なのこれ？
・レオンも運転手も署長もみんな爆音で音楽聴きすぎ
・レオンはいくら爆音で音楽聴きながら寝ててもドア全開の警察署の前でタンクローリーが大爆発したらさすがに起きろ
・燃える運転手の歩き方全然ヨロヨロしてなくて颯爽としてて笑った
・背筋綺麗だね
・レオンがラクーンシティに配属されたエピソード、本当は相棒が犯罪を働こうとしたのを止めた…
みたいな裏話がありそうなのに作中でその後掘り下げられないまま放置されて笑った
・単に相棒のケツを撃って左遷された人で終わってる
・牢屋から出してもらえる直前で襲われる陰謀論者（正解）の人の血の出方もなんかピシャーって感じで面白かった
・実際首噛まれたらあんな感じで噴き出すのかもしれんけど
・いったんクレアがショットガンぶっ放して倒してくれたゾンビが復活したとき、
レオンがウオオアアア！！って撃ちまくるのはあんまりうまくないプレイヤーが無駄撃ちしちゃう実況プレイ動画みたいでよかった
・弾は大事に使いなね
・警察署から秘密の通路で移動するのにパーティの並び順がおかしいのも笑った
・なんで後ろからゾンビが追ってきてるのに①署長②レオン③クレアの並びなんだよ！！
・署長が通路を知ってるから先頭というのはまだわかるけど一番危ないしんがりを仮にも一般市民の女性に任せるな 警察官だろ君たち
・まあ確かにその一般市民の女性クソ強かったけども
・洋館でクリスがゾンビ相手に孤軍奮闘するパートも、
ストロボっぽい光って見えて消えて光って見えて消えて…
で何が起きてるのかさっぱり分からんのに長い間続くので「もう結果だけ教えろ！」ってなった（サメ映画）
・ライターの火でゾンビが見えるときだけゾンビが声出すのも面白かった なんで火消えると黙るの？
・ウェスカーの月光割と覚束ないのに普通に道開いてくれて結構ガバ判定なのも笑った
・レビューで「今時の映画にしては珍しいくらいにみんな銃の構え方が下手」って評を見かけたけど終始それも気になった
・せめてゲームの持ち方に寄せればもうちょっと見栄えがするだろうに…みたいなシーンが多い
【よかったとこ】
・前半の「怖いですよ～ホラーですよ～」のパートが長いだけで、
クリスたちが洋館入ったあたりからはやっと本題に入った感じで、
終盤20分くらいはこれこれ！って楽しめる
・警察署内の内装とか洋館の玄関ホールとかの再現度はお見事
・1と2を組み合わせたおかげでCAPCOM製のヘリがまた堕ちちゃったでしょうが！！！バイオ無印ではCAPCOM製のヘリでもちゃんと飛んでくれるんですよ
・リサ・トレヴァー役の人、リサのあの動きがうますぎる
・まんまゲームの動きじゃん！！
・リサがあんまりにもかわいそうでトラウマなので、
今回の映画でリサがクレアとちょっと心を通わせてくれたのは救いでした。ありがとう…
・リサがリッカーをほぼ素手で殺したのはすごかったね
・そんなんで殺せるんだ！？
・リッカーが出てきたとこの興奮度も高かった 天井になんかいる…？ってやっぱりいいよね
・G-ウイルス自己投与したバーキン博士もやっぱりテンション上がった
・あの肩がメキョメキョに強化されてでかい目ん玉ギョロギョロするのかっこいいよね…！！
・クリス絶体絶命のときにクレアが「私の兄に気安く触るな」ってゴリゴリに銃ぶっ放して助けてくれるのは私の兄妹萌えが満たされました
・私はクリスのほうがクレア絶対守るゴリラお兄ちゃん（妹のためなら命綱なしで崖も登る）ってイメージなんだけど、この映画は逆っぽい
・最後の車両内近距離ロケランもよかった
・G-ウイルス強化のボスに対してクリスがハンドガン級の大きさの武器しか持ってなくて
「だめだめそんなの全然向こうのHP削れないって！！」
って思うんだけど、最後にレオンがロケットランチャー持って現れる
・狭い車両内でそんな近距離で撃つな！！！と思うけど実際ゲーム内では全然近距離で撃つのでOKです
・ロケラン1発で事が済む
・ロケランしか勝たん
【総評】
前半：古典的なB級ホラー映画演出を突っ込みながら楽しむ
後半：ゾンビとの戦闘が始まったらだいぶゲームのノリになってくるので楽しむ
みたいな感じだった。
賛否両論あったポール・アンダーソン監督版のバイオハザードシリーズが個人的に大好きだったので、
今作が出ることで「やっぱり原作ゲーム準拠の実写化こそ正義！」みたいにあのシリーズが悪く言われないといいな…
と心配していたのだけど、
まさかこの方向性のリアクションをすることになるとは予想外だった。
いやでも全然悪くなかったです。ほんと。結構楽しんだ。
次は劇場じゃなくて配信開始されてから人と喋りながら見たいかもしれない。
